2007年7月3日

stress,die and slumdunk

今からおよそ40程前の調査結果になります。
とても古い調査結果ですが、説得力のあり、今も尚リアルです。
「癌」が死を直結して連想させる時代。
その恐怖が甚だ想像しがたいほど絶対的であった時代。

癌の告知を受けた、
つまり極度のストレスに晒された人間の、
精神変化を描いた本があります。
そしてそのインタビューも当に直面する人。
その方法に可否もありますが、
200人余りの亡き人の尊厳を考えるならば、
残った情報を如何に人を助けることに使えるのかを考えたいとところです。
【死ぬ瞬間】
著.キューブラー・ロス

若干重い話なので、
途中からスラムダンク山王戦の湘北メンバに話を置き換えていきます。
はい。
バイブルです。
スラムダンク。



■精神状態の遷移
癌告知された人間は、次の精神状態のステップを踏むようです。
ある人は飛び越え、またある人は螺旋のようなプロセスを踏むこともあるようです。

<第一段階>否認
予期しない衝撃的なニュースを聞かされたとき、ショックをまともに受けないために
事実を否認する。

<第二段階>怒り
事実を認めざるを得なくなり、より強い感情が生まれる。
「なぜ、俺だけこんな目に会うんだ!ふざけるな!」

<第三段階>取引
神や仏、民間療法にたより、どうしたら延命できるか取引を始める。
「財産や大きな成功はいりませんから、命だけは助けてください」

<第四段階>抑うつ
取引が成立しないことを知り、欝状態に陥る。
また、問題を直視した状態とも言える。

<第五段階>受容
問題を受け入れ、神様のような精神状態になる。
穏やかであり、落ち着いた状態である。
諦めとは異なる境地である。





■現代社会に置き換えて考える
現代社会において、「癌」は絶対の死の存在ではなくなりました。
代わりに、過度のストレスが我々を襲うようになりました。
それは、仕事の問題なのかもしれませんし、人間関係かもしれません。

考えて見ましょう。
もし、彼女や彼氏、そして伴侶から別れを告げらたら…
長年つとめた会社の解雇が決まったら…
提出までの納期が差し迫っていたら…

上記の5段階は、
ストレス社会において、
限りなくリアルな感情遷移プロセスと呼べるのではないでしょうか?
あるストレスに関する論文では、fight(闘争) or flight(逃亡)と旨く韻を踏んで、
ストレスに対する人間の対処策を論じていました。
本質は、同じところにある気がしませんか?







■スラムダンクで考える(読み飛ばし可)
(このセクタは、スラムダンク山王戦を見ていない方はわかりません。。。)
山王戦前夜、湘北メンバは山王戦のビデオを見ます。

そして、【否認】します。
具体的には夜風にあたります。
花道を除き。
世の中にはストレスを感じない人間もいるようです。
そして、ストレスを感じない花道にたいし、
「お前はいいよな、強さを実感できなくて」
と若干の【怒り】を見せます。
そして各メンバは【取引】と【抑うつ】をいったりきたり…

隔して当日安西先生の助言によって、
みな、覚醒するのです。
これは【受容】とも言えるのではないでしょうか?
特に、ゴリ赤木に関しては、
【受容】しています。





■ストレスに対する、ダイバシティ
ストレスに対する私達の行動は、
時にヒステリックと呼ばれ、
気の狂った状況とされています。

しかし、それは単に【否認】や【怒り】を経ているのみであり、
もしかしたら、強い【取引】をしている最中なのかもしれません。

人により、ストレスへの対策はことなることでしょう。
それは個性であり、社会が受け入れるべきことなのかもしれません。
もちろん、その対策が何か物事をアウトプットすることに対し、
不向きである可能性はあります。
だからこそ、難しい問題でもあります。

少なくとも、ストレスへの対策活動を否定することで、
あらたなストレスを与えてしまう社会ではあってはならないとの
最低ラインへの主張です。
もし、本質的にストレスとは何なのか明らかにされ、
人間の反応が一般化されたときには、
ストレスに悩む億という人間が救われることかと思います。
持論では、アイデンティティとスカウタ理論~ドラゴンボール編~
があるのですが、まあ、何かの機会に。




実は、同研究室の後輩でメンタルヘルスに関して研究を行っている
及川君ってのがいるのですが、
彼の研究の一資料として役立てば、幸いかと思います。
なんか、らしくなく真面目なエントリが続いております。

サンダル…value architecuture…
これ、【否認】なのかな?

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