2008年2月16日

【自分へ】将来するべきこと、今するべきこと

今週末、寒さの峠を迎えるようです。
週活活動中の皆様、卒業をかけて研究にいそしむ皆様、
年度末に向け仕事がラッシュを向変える皆様、
どうかお体を大切に。

今日のエントリは半ば私心に近く、
私自身が取り組む研究の今後の全体像、
そして将来取り組むべく課題を整理するための投稿です。
だいぶ暑っ苦しく、散文的な面もありますが、
ご勘弁下さい。
JSQC08春の発表へ向けて、
そして就職活動へ向けて、
両輪を旨く回すべく、
自身が考えること、
頭の中を洗い出し、
今何をするべきか、
そして今後何をしていくかをまとめます。
すんげー長いです。
かなり自分に向けての投稿。



■ emotional valueとは何か?
emotional valueとは対価に見合う感情群である
blogのタイトルでもある
emotional valueについて整理します。
私の研究のコアであり、
将来の課題解決の発想の原点になると考えます。
私は製品やサービスによって
素晴らしい体験がもたらされたとき、
価値として感情を得ると考えている。
これが、”emotional value”。
そしてemotional valueの具体的感情が”emotion”という、
対価に見合う感情群です。。
“感謝”“自己認識”“誇り”“驚き”
“帰属意識”“貢献”“達成感”等があります。

マーケティング分野からの視点に立てば、
【製品やサービスの持つ特性】を
【顧客の感情発生】に結びつけることが
私の研究であり、課題です。

また、サービスを問題解決と捉えています。


【現状の姿】~【あるべき姿】への遷移条件がサービスです。
つまり、現状の姿とあるべき姿の差異である
問題を取り払う手段が、サービスです。
人は理想状態に近づく際emotionが発生すると仮定し、
論理を構築し、検証します。
サービスには大きく分け2つあり、
現状脱却型と理想到達型があります。

□現状脱却型
従来の日本の産業体系(研究から離れるが重要)
差異の構図=【現状】-【あるべき】
現状を*****を抱え、
理想が****のないとする場合。
現状が明らかであり、
抱えている****が自明の悪である場合。
【現:ストレスを抱える顧客】を
「ストレスを取り払うサービス」によって
【あるべき:ストレスの無い顧客】へと
遷移させることがサービスです。
ちなみにこれはemotion、“感謝”。

□将来到達型
これから望まれる、日本の産業体系(研究から離れるが重要)
差異の構造=【理想】-【あるべき】
【現状態】~【あるべき:憧れる人間像】
ある憧れへの遷移が、洋服の入手であったり、
接客の扱いだったりします。
また、比較によって、認知する場合もあります。
これはemotion“誇り”。




■ emotionとは何か
人は生まれつきに心地よい感情を得るようにできている。
emotionとはそもそも何かを考えます。
心理学、哲学、文化人類学、社会学等、
まだまだ勉強を必要としていますが、
まずは仮定をおき、これからの工数を削減していこうかと。
(まずはbetterを素早く、後にブラッシュアップ!)
仮定の段階ではありますが、
「人という生物が強く生きるために、生き残るために、
心地よく感じるよう組み込まれた感情だ」
と考えています。
“達成感”や“誇り”は
人が成長するために欠かせない感情です。
気持ちよさゆえ、成長が習慣化します。
また、“感謝”“貢献”“帰属意識”は
人が集団を組む為に欠かせない感情です。
仲間に貢献することが気持ちよく、
チームの結束を硬くします。
いわば本能的にインプットされた
プログラムと言えるでしょう。
なので、primitive emotion、
原始的にもつ価値ある感情と名づけましょう。

そして人は、理性を持っています。
単に原始的な感情に寄るばかりではありません。
理性を持ち、論理を理解し、成長するのが人間です。




■ experience emotion
人は経験をつみ、論理を覚え、自身を認識し、成長する。
そう、人は成長するのです。
原始的な感情を経験によって成長させます。
成長させるものは、
【現状の姿】【あるべき姿】です。

先程のemotion“感謝”の例をとって考えます。
基本ストーリーは、
---------------------------------------------------------------
【現:ストレスを抱える顧客】を
「ストレスを取り払うサービス」によって
【あるべき:ストレスの無い顧客】へと
遷移させることがサービスです。
---------------------------------------------------------------
なのですが、人それぞれのストレスは
経験によって異なる形で認識されます。
肉体的なものは共通でしょうが、
精神的なストレスは人によってことなるでしょう。
人前にでるとノル人、逆にふさぎこむ人。

また、“emotion”の誇りはまさに経験が育てるものです。
雑誌や広告、人の生き様を生きて【あるべき姿】を描いていきます。
時に論理や理性に近い体験であり、
時に人の根本に近い体験であでもあります(本能的?)
そして、到達するための手段を発見し、利用していきます。
(メモ:手段を発見するemotionあるな)




■ ちょっと全体を整理
多分、こんな感じです。
(違和感:experienceで育っているのは、【現状の姿】の認識と、
【あるべき姿】の認識のはず。emotionの成熟はその結果だ。)
(experienceを用いて、あるべき姿を認識させていくことが、
世の中の人の心を動かすってこと???)



感動=emotionは理性的なものと、根本的なものがあります
だから、個人にのみ染みる接客があるし、
多くの人が泣く映画もあります。
セグメンテーションの区切り方ってこうなのでは?
人間のradicalな部分で切れば広くとることが可能で、
逆にrationalな部分で切ると、狭くしか切れません。
代わりに感情にコクのようなものがでます。
richというか、なんというか。





■ 今するべきこと、将来するべきこと
今するべきこと
自分がしようとしていることを把握するためにも、
研究を整理することと、就職活動を並行に行う。
志望動機に繋がるのはexperienceとサービスの位置づけだ。
世の中を動かす為の具体と抽象、
(けど、SPIの試験はしっかりやれ)
将来に向けての研究をしているだけに繋がってしかり。
面接で研究のことを聞いてくれるようESを創りこむ。

将来するべきこと、
この方法論を成熟させ、
ブランドビルディング、サービス設計、顧客価値創造を一本化する。
世の中を動かす。市場を動かす前に、私情を動かすのが自分の仕事だ。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

君の研究課題興味深く拝見しました。せっかく読ませていただいたのでコメントを。
今回の研究テーマでは「emotion」という実に具現化しづらいものをテーマにしているところがおもしろかったです。哲学的にいえば共通の言語を使った感情、たとえば「感謝」という感情もAという人物とBという人物がまったく同じ感覚であるということは立証できません。(なぜなら他人の心はわからないので)言語により、Aの感じている「感謝」という感情と、Bの感じている「感謝」という感情がほぼ同じだと推測はできますが、あくまで推測の域を脱しません。このように感情とは実にあいまいなものです。(哲学をもちだすと屁理屈にも聞こえますが)。ただ、それがゆえにある種の定義づけにより具現化し、システム化することにより「サービス」というものの尺度を決めていく本研究はおもしろいですね。
あと、emotionとは何かの定義づけはおもしろかったです。
ただ、これがマーケティングではなく、より本質的な定義であれば、人が強く生きていく・生き残るために必要なのは、危険に触れる経験(もしくは先人の犠牲による遺伝子)とそれによる危機管理能力だと思います。もちろん心地良い感情というものも、精神面での栄養をとりより大きい人間となるためには必要だと思います。
是非本研究まとまりましたらまた公開してください。

oliver with a rice bowl さんのコメント...

なんだか難しそうですが,おもしろそうすね。
発表資料できたらぜひ見せてくださいな!

さかい

代田淳平 さんのコメント...

>>JINさん
散文にも近い文章を最後まで読んで頂き、
ありがとうございます。
近いうち、整理して公開させて頂きます。

おっしゃるとおりで、
「emotion」が同じ感覚であることを
立証することは、できないと思います。
他人の心がわからない以前に、
自分の心すらわかりませんから。
ここにずんどまり、研究がストップした時期もありました。
そんなこと言ったら、
「1+1だって2にならねーよ!」
と開き直って研究を進めております。
ようは、バランス感覚ですかね。汗
突っ走り気味な自分に、
有り難い指摘を頂きました。
どうもっす。


ただ、この、同じではない感覚こそ、
とくべき部分なのです。きっと。
そこで私が置いている仮定が、
radicalな感情の発生条件が、
経験によって、
よりrationalになっていき、
感じ方もよりradicalからrationalに
成っていくというものです。



ご貴重なコメント、
ありがとうございました。
本当に参考になります。

代田淳平 さんのコメント...

さかいさん、
むしろ解く過程を、
一緒にやりましょうよ。
心より期待しています。

(今度、まとめた資料をもっていくので、
レビューとチャチャ入れ、お願いします)
(材料はあらかた煮詰まっているので、
ブレイクスルーへの一声、期待しております)

やたら他力本願で申し訳なかとです。




しろた