2007年7月4日

やめられない価値:GOAL VALUEとPROCESS VALUE

今回は連載ってことで、2部構成。
第一部、『GOAL VALUEとPROCESS VALUE』

最近、渋谷のプチオフィスこと漫画喫茶にてハンマーセッションって漫画を読みました。
【詐欺師が教師になった。心を揺するプロがおりなす講義、ハンマーセッションとは!?】
といった感じ内容です。
その中である詐欺師がこう言いました。
「俺は夢を売っているんだ。その対価を支払ってもらっているに過ぎない」
もちろん、詐欺ですので褒められた話ではありませんが、
成るほど消費行動の本質を突いているセリフだなあと感心をしてしまいました。
もしかしたら夢を売る詐欺は、ただ現物の商品が贋物なだけであり、
顧客が本質的に欲している価値の提供には成功しているのかもしれません。





■目標にある価値
私達はしばしば目標を設定します。
それは、目標を設定することでクーポンを得ることができるからです。
目標に関する価値は2つあります。

・【目標自体の価値】
目標自体を評価して得る価値。
例えば、サッカーチームにとっての優勝であるとか、
とある女性にとってのバッグであるとか、靴への評価。
これから、GOAL VALUEと呼ぶことにします。

・【目標を達成するという価値】
目標そのものではなく、目標を達成する。
時に近づくことで得られる価値があります。
これから、PROCESS VALUEと呼ぶことにします。





こんな感じ。


私達は目標を設定することで2つの価値を得ています。
その1は、目標とすることで強くなるという程度のものですが、
その2は、目標ならではの価値です。
例えば前エントリで紹介した、“PRIDE”は顕著たるものです。
目標に近づくこと、到達することは、とても気持ちがよいものです。

では、目標を達成してしまったらどうなるのでしょうか…





■虚しさ故の目標の再設定
はい、虚しくなるのです。
私達は目標を失うと、GOAL VALUE、そしてPROCESS VALUEを失ってしまいます。
そこで、目標を再設定するのです。
ときに、GOAL VALUEの為ではなく、PROCESS VALUEが欲しいがために
目標を設定するときがあるのではないでしょうか?
とりあえず暫定的に置いた、仮の目標です。

欲しいものを手に入れた!けど…なんだか虚しい。
こういった経験は誰にでもあることでしょう。
ただしくいうならば、
目標は手に入れたが、達成することで得られる価値を失ったので虚しい。
そこで、次なるバッグや目標を決定するのです。





第一部おしまい。
続きはまた~。

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